CELF、RPA、エクセルによる業務改善記録

CELF、RPA、エクセルをより多くの方に便利に使っていただきたい!!

CELFアクション エクセルに入力された条件に一致するデータを繰り返し取得して表示する方法

私の勤めている会社には50を超える事業所があり、業績や日報、予算等、エクセルファイルをメールでやりとりしています。

メールからダウンロードして、保存して、コピペしてと、正直、本部の集計作業はたいへんなんです!!

 何か便利ツールがないかと展示会で出会ったのがSCSK株式会社様の「CELF」です!!

便利なシステムですが、ヘルプでうまく探せないこともあり、思うようにアクションを作成できず毎回苦労していました。

「CELF」の小技やコツを発信することで魅力がより多くの方々に伝わり、利用者が増えることを期待しています!!

 

「エクセルに入力された条件に一致するデータを繰り返し取得して表示する方法」

 

例:日本で生産量の多い果物について、セルに入力された条件(セルB5:B7)に一致した果物の名称を名称欄(セルC5:C7)に表示する

1.準備するもの

(1)テーブル

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テーブル
(2)シート

 ①条件を入力し、表示したいセルを決める

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シート

 ②シートに作業列を配置する

 「CELF」は、エクセルマクロのように変数の定義がないため、シート内に作業列を作成し、必要に応じて非表示にします。

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作業列
(3)アクション

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アクション

 

2.アクションの実行結果

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アクション実行結果

無事、名称が表示されました!!

 

3.解説

(1)繰り返し1回目の結果

 ①カウンターに5が入力されます。この5は条件および表示するセルの行数です。

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繰り返し1回目

 ②順位が1のみかんが表示されました。

 ここでおや???と思った方もいらっしゃるかもしれません!!

 「="C"&F1」

 「=INDIRECT("B"&F1)」

 ってなんだ??

 

 「="C"&F1」は、実際にエクセルに貼ってみるとしたの画像のようになります。

 「&」が「C」の文字と「F5」の数式を組み合わせくれているんですね。

 エクセルの計算による結果、「="C"&F1」は、「C5」となりました。

 今回の例題でもエクセル同様に、セルC5にみかんと表示されました。

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エクセル

もう一つ難しそうなのがありました。「=INDIRECT("B"&F1)」です。

こちらもエクセルに入力してみます。

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エクセル

今度は、セルB5に入力された文字が表示されました!!!

このように、「INDIRECT」関数は、セルの内容を返してくれる非常に便利な関数で、「CELF」においては、頻繁に利用するとても重要な関数となりますので覚えましょう!!


(2)繰り返し2回目の結果

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繰り返し2回目

 ①カウンターに6が入力されました。

 ②順位が2のりんごが表示されました。

(3)繰り返し3回目の結果

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 ①カウンターに7が入力されました。

 ②順位が2のりんごが表示されました。

 ③最後にカウンターに8が入力されました。

4.まとめ

・「CELF」には変数の定義がないため作業列を作る

・「INDIRECT」関数は頻繁に利用するとても重要な関数

 

「CELFアクション エクセルに入力された条件に一致するデータを繰り返し取得して表示する方法」について発信させていただきました。

ちなみに、今回の例題を達成するだけなら、「テーブルから複数件取得する」アクションで簡単です!!

 

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テーブルから複数件取得するアクション

このような感じでどんどん「CELF」のテクニックを発信していきますので、皆さんお役立てください!!