株式投資基礎 難しいけど重要な3項目を理解しよう!!
「株式投資基礎 難しいけど重要な3項目を理解しよう!!」
1.引当金
貸借対照表と損益計算書をざっと見てきましたが、これらの中で、難しいけど重要な3つの項目について説明しましょう。
引当金とは、今後の支払いや損失に備えて取り置いておくものです。
引当金にはいろいろな種類がありますが、例えば、「退職給付引当金」というのは従業員の退職金の支払い義務に備えて取り置いている者です。
また、「製品保証引当金」というのは、販売した製品に関して発生する可能性がある保証のための費用に備えて取り置く金額です。
これらの金額は支払い義務が生じる可能性が高いものなので「引当金」として貸借対照表の負債の部にリストアップしておくのです。
貸付金や受取手形・売掛金について回収できないリスクに備えている金額ですが、貸借対照表の負債の部ではなく資産の部にマイナス項目として記載されます。
例えば、試算の部で「売掛金100万円、貸倒引当金5万円」と記載されていたら、売掛金100蔓延のうち、5万円は回収できない可能性があると会社が見ていて、それをあらかじめ資産かの計算からマイナスしているということを意味します。
2.減価償却費
機械や建物は年とともに劣化します。
その価値が下がっていく分を財務諸表では「減価償却費」として表記します。
たとえば、企業が100万円の機械を買った場合をかんがえましょう。
資産の動きとしては現金が100万円減り、100万円の機械が加わります。
ところが、この機械は月日とともに価値が落ちていきますので、その価値の減少分だけ帳簿上の評価額を毎年下げていきます。
例えば年度の最初に100万円で買った機械が年末に80万円というかちになったとします。
ここで減った20万円は1年間機械を使用したコストとして、その年の損益計算書にコストとして計上し、利益から差し引きます。
毎年減価償却を繰り返すと、帳簿上の機械の価値はゼロに近づきますが、やがて実際に機械が古くなり買い替えを行わなければなくなります。
すると新しい機械を買い、それを減価償却していく、ということになります。
このように企業は、投資して、減価償却してというサイクルを繰り返します。
3.のれん
「のれん」は企業を買収するときに発生します。
企業買収の際の買収金額は通常は「その会社の純資産+アルファ」で決まります。
この+アルファは技術力やノウハウやブランド力など目に見えない企業価値に対するプレミア分です。
このプレミア分の価値が「のれん」です。
例えば、純資産60億円の会社を100億円で買収したとすると、その差額40億円が「のれん」となるのです。