エクセルVBAでおさえておきたい4大構成要素 オブジェクト・プロパティ・メソッド・プロシージャを学ぼう!
エクセルVBAを解説する際に、頻繁に登場する4つの構成要素があります。
慣れないとピンとこない用語ですので、解説していきます。
「エクセルVBAでおさえておきたい4大構成要素 オブジェクト・プロパティ・メソッド・プロシージャを学ぼう!」
1.オブジェクト
(1)定義
ワークシートやセルなど、操作の対象となるものをオブジェクトといいます。
オブジェクトは、ワークブック名⇒ワークシート名⇒セルと階層構造になっています。
(2)解説
Worksheets("Sheet1").Activate
上の例文は、「ワークシートSheet1を選択する(アクティブにする)」という処理ですが、この例文のなかでは「Sheet1」が操作対象なので、オブジェクトです。
(3)補足
オブジェクトの集合対をコレクションといいます。
例えばセルの集合体は範囲(Range)です。
2.プロパティ
(1)定義
オブジェクトに属する情報をプロパティといいます。
プロパティには2種類あります。
①オブジェクトやコレクションを取得、参照するもの
②オブジェクトの色や名前などの属性を取得、設定するもの
オブジェクトによって持っているプロパティは異なります。
例えば、「Range」オブジェクトには高さや幅を示す「Height」プロパティや「With」プロパティがありますが、「Worksheet」オブジェクトにはありません。
(2)解説
①オブジェクトやコレクションを取得、参照するプロパティ
Worksheets(1).Activate
この例文で使用されている「Worksheets」は、「Worksheets」コレクションの1番目のワークシートを取得する意味で使われているプロパティです。
②オブジェクトの色や名前などの属性を取得、設定するプロパティ
Range("B2").Value=Worksheets(1).Name
ワークシート名を示す「Name」プロパティと、セルB2の「Value」プロパティへの値の設定を行います。
3.メソッド
(1)定義
ワークシートを選択する、セルをアクティブにするなど、オブジェクトやコレクションに対して行う操作のことをメソッドといいます。
(2)解説
Worksheets("Sheet1").Activate
ワークシート「Sheet1」をアクティブにする例文となります。
4.プロシージャ
(1)定義
プログラムの実行最小単位です。
(2)解説
「Subプロシージャ名()」で始まり、「End Sub」で終了します。
プロシージャ名は、プログラムの名称です。
プログラム内で特定の処理を実行します。
Sub sample()
Worksheets("Sheet1").Activate
End Sub
5.まとめ
エクセルVBAの4大構成要素は以下のとおりです。
(1)オブジェクト・・・対象
(2)プロパティ・・・・属性
(3)メソッド・・・・・操作
(4)プロシージャ・・・プログラム実行最小単位
エクセルを学ぶと必ず言葉として出てきますので、覚えましょう!!