株式投資3つの基本 その1業績の良さの確認テクニック!!
株式投資の3つの基本は以下の通りです。
(1)業績
(2)割安さ
(3)需給
このうち、業績の良さを確認するテクニックについて説明します。
「株式投資3つの基本 その1業績の良さの確認テクニック!!」
1.売上と経常利益
業績がいいか悪いかは、売上と経常利益の動きを見るとわかります。
経常利益を発表していない場合、税引前当期純利益が経常利益の代わりになります。
2.持続性
売上と経常利益については、まず拡大傾向にあるかチェックします。
そして、さらにモメンタムと持続性について考える必要があります。
持続性というのは、文字どおり、収益力や成長力が持続できるのかどうかということです。
頬化の会社が簡単にまねできないような独自の強みを持っていて、まだ成長していく余地が大きい場合には、「持続性が高い」と言えます。
逆に、一過性のブームで業績が一時的によくなっているだけの場合は、「持続性は低い」と言えます。
持続性が高いほど株の評価も高まります。
3.モメンタム
一方ここで注目したいのはモメンタムです。
業績のモメンタムこそ、株価の動きを予測する上でとても重要なポイントになるからです。
モメンタムとは、勢いという意味です。
例えば、「経常利益30%増」といっても、もともと「経常利益40%増」と予想されていたものが、下方修正されて「経常利益30%増」になったのならば、モメンタムに衰えが見られます。
逆に、「経常利益20%増」でも、もともと「経常利益10%増」という予想から上方修正されたのならモメンタムは良いと言えます。
このようにモメンタムは上方修正と下方修正で確認できます。
ここで、「下方修正しても、経常利益30%増」ならいいじゃないかという意見もあるかもしれません。
しかし、一般的な株価の習性としては、どんなに業績好調に見えてもモメンタムの悪化の方に株価は敏感に反応しやすいです。
もちろん、一時的な要因でモメンタムが悪化しているだけなら、かえって株価が下落した場合は買いチャンスになることもあります。
しかし、多くのケースでは、下方修正は「歯車の狂い始め」です。
一度下方修正し始めると、どんどん歯車が狂い始め、やがて減益にまでたどり着くこともあります。
特に、株価が大きく上昇して、PERも高くなった状態でいる時に下方修正が発表されると、それはてきめんに効いて株価が崩れる可能性が高くなるのです。