株式投資基礎 2割の上方修正で株価が2倍になるメカニズム!!
「株式投資基礎 2割の上方修正で株価が2倍になるメカニズム!!」
そもそも株価は「1株益×PER」で決まります。
1株益が大きいほど株価は高くなりやすくなりますし、PERは投資家による企業の評価であり、業績の伸び率、モメンタム、持続性などの面で投資家からの評価が高まるとPERも上がります。
そして、上方修正には、この1株益とPERの両方を同時に引き上げる効果があります。
例えば、1株益1万円、株価15万円という株があるとしましょう。
この株のPERは(15万円)÷1株益(1万円)=15倍ですが、見方を変えるとこの株価は1株益1万円に、投資家による評価であるPER15倍を掛けて15万円という株価になっていると言えます。
このケースで1株益が1万円→1万2000円と上方修正が行われたとします。
すると、、それまでは「1株益は1万円程度で安定しているのでPERは15倍」と評価されていたのが、「成長率20%くらいになってきたので、PER25倍まで評価してもよいのではないか」ということになってくる可能性があります。
そうなると、株価は1株益1万2000円にPER25倍を掛けて30万円になります。
このように、1株益が20%上方修正されたことで、株価は2倍になるような効果がもたらされるのです。
上方修正というのは、1株益を増額させるだけでなく、投資家からの期待感=PERも上昇させる効果を持つからです。
これが、上方修正のメカニズムです。
下方修正はちょうどこの逆のメカニズムで破壊力を発揮することになります。