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株式投資基礎 貸借対照表は会社のお金の概要をざっと見渡すもの!!

貸借対照表は会社の財政状況を示した資料で、資産の部、負債の部、純資産の部という3つのパートからなります。

まず、会社にある資産と負債をそれぞれリストアップし、次に資産から負債を引いて、残ったものが純資産(正味の資産)というしくみです。

 

株式投資基礎 貸借対照表は会社のお金の概要をざっと見渡すもの!!」

  

 1.資産と負債をリストアップ

 

日常生活の中で見慣れない項目もありますが、その中で重要なのは、「受取手形売掛金」と「棚卸資産」の2つです。

受取手形売掛金は、売上のうち代金未回収分のことです。

売上債権と呼ばれることもありますが、要するに取引先に対する立替金のことです。

請求する権利を持った金額なので資産の中に入ります。

同じ理屈で貸付金なども試算に入ります。

 

棚卸資産商品の在庫のことです。

材料や製造途中のものも含まれます。

業種ごと会社ごとに標記の仕方が違い、「製品」「半製品」「仕掛品」「材料」などと表記することもあります。

半製品や仕掛品は作りかけの製品のことです。

 

2.受取手形売掛金棚卸資産の急増に注意

 

受取手形売掛金棚卸資産も売り上げが増えればそれに比例して増えていくのが普通です。

しかし、不自然に急増している場合には注意する必要があります。

受取手形売掛金が急増するというのは、「支払は後でいいから」という形で強引な販売をしているか、取引先の経営状態が悪化して回収が危うくなっている可能性があります。

強引な販売をしているケースでは後で返品されたり、売上を先食いしたりしている(次の念の売上になるべきものを前倒しで計上している)可能性があります。

 

また、棚卸資産が急増しているというのは、「思ったように売り上げが伸びていない」という可能性があります。

新製品の発売、海外進出などの事業展開などに備えて戦略的に棚卸資産を増やすこともありますが、そうした事情がないのに棚卸資産が売上以上に急増する動きは要注意です。

 

代金を回収できない、在庫をたくさん積み上げたまま現金化できない、ということが営業CFの悪化につながります。

 

3.流動資産と固定資産とは

 

資産の部は大きく流動資産と固定資産に分かれています。

流動資産は現金に近い資産、固定資産は現金にしづらい資産です。

同じ預金でも1年以内に満期になるものは流動資産、1年以上現金化されないものは固定資産となります。

分類のルールとしては、まず、1年以内に現金化できるものは流動資産になります。

1年以内に現金化できるかわからないものでも、「仕入れ→売上→現金→仕入れ・・・」という営業サイクルの中で回っている資産ならば流動性資産とします。

1年以内に現金化できず、営業サイクルの中で回っている資産でもないものは固定資産になります。