CELF、RPA、エクセルによる業務改善記録

CELF、RPA、エクセルをより多くの方に便利に使っていただきたい!!

株式投資基礎 営業CF、売上債権、たな卸資産で業績悪化を先取り!!

 

株式投資基礎 営業CF、売上債権、たな卸資産で業績悪化を先取り!!」

  

1.在庫急増が招いたアーバンコーポレーションの例

 

 

一見業績好調なのに株価が下がり始める。

こうしたケースでは、営業CFの減少やマイナスがその要因になっている場合が少なくありません。

アーバンコーポレーションは、業績好調でしたが、実は営業CFが大赤字でした。

そんな時は、貸借対照表の資産の部やキャッシュフロー計算書の営業CFの部分を見て、その要因を探りましょう。

売上債権や棚卸資産が急増しているようなら危険サインです。

 

2.借金で在庫を急増させると少しの変化にもろくなる

 

アーバンコーポレーションはマンション開発業者なので、その棚卸資産というのはマンションや仕入れた土地ということになります。

同社は当時マンションブームの中で急成長していましたが、その勢いに乗って借金をテコにしてさらに成長を加速させようとしていました。

同社はいわば大きな勝負に出ていたと言えます。

しかし、同社が借金に寄り不動産の仕入れをガンガン増やして大きな勝負に出ていたさなか、業界内で耐震偽装事件などが起こりマンションの売れ行きに陰りが見え始めます。

当時の新聞によると、不動産業界の過熱を警戒して、銀行が不動産融資を抑えるような動きも出ていたようです。

 

こうした歯車の狂いが見え始めた06年1月ころからアーバンコーポレーション株は急落し始め、08年に入ると経営破綻の状態にまで陥ってしまいました。

大量の売れ残り在庫と巨額の借金を抱えたまま、資金繰りが立ち行かなくなってしまったのです。

財務諸表をチェックしていけば、そうした危険性にも気づけたはずです。