株式投資基礎 投資CFはマイナスが普通、借金増で財務CFはプラスになる!!
次は投資CFを見ていきます。
「株式投資基礎 投資CFはマイナスが普通、借金増で財務CFはプラスになる!!」
投資キャッシュフロー
実は、投資CFはマイナスになっているのが普通です。
事業を拡大しなくても、既存の事業を維持するだけでも設備の更新が必要だからです。
設備は劣化していき、ある時期が来ると更新しなければなりません。
設備が劣化→設備の更新→設備の劣化→設備の更新というサイクルを繰り返しますので、投資活動はおおむねお金が一方的に出ていく形になるわけです。
投資CFがプラスになるケースは、事業縮小のために設備や子会社を売却して現金化する場合です。
つまり、どちらかといえば企業として後ろ向きな動きであるケースが多くなります。
財務キャッシュフロー
財務CFは、資金調達すると、プラスになります。
また、借金を返済すれば、手持ちの現金が減りますから、財務CFはマイナスになります。
財務CFはプラスがいいのかマイナスがいいのかは一概に言えませんが、プラスは借金増加、マイナスは借金減少、となるケースが多いということです。
そのほかに、株を新しく発行して資金調達する場合にも財務CFはプラスになります。
この場合には借金は増えませんが、発行済み株式数が増加して1株益などが薄まりますから、株価は下がりやすくなるのが通常です。
財務体質が良くて無借金経営の会社の場合には、多くの場合、財務CFはマイナスになります。
それは、借金による資金調達が少なく、配当の支払いが多くなりがちだからです。
配当支払いがも財務活動の1つなのです。